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コラム

コレオとはどんな意味?コレオグラフィやコレオグラファーについて

2024.02.02
ダンサー
コレオ

ダンス用語の「コレオ」とは、一体どんな意味を持つのでしょうか。ダンスをしている方なら、「コレオ」という言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。

今回は、「コレオ」に関してご紹介させていただきます。コレオグラファーの仕事やコレオグラファーになる方法もご紹介致しますので、ダンスを仕事にすることに興味がある方もぜひご覧ください。

目次

コレオとはダンスの「振付」のこと

コレオ

コレオとは、「コレオグラフィー」の略語です。ダンスの振付や構成という意味を持ちます。一般的にダンサーや舞台に関わることが多い人たちは、コレオグラフィーを省略して、コレオと呼んでいます。

ダンスのレッスンや発表会では、インストラクターなどが作った振付を覚えて練習することが多く、ダンスとコレオは切っても切れない関係にあります。

コレオグラファー(振付師)の仕事内容

コレオ

仕事としてコレオを行う人のことをコレオグラファーと言います。コレオを専門にしているコレオグラファーもいれば、インストラクターとして日常的にコレオを仕事の一部としている人もいます。

コレオグラファーの仕事は、ダンスの振付や構成を作ることです。アーティスト楽曲の振付制作、CM用の振付制作、企業イベントで使用するオリジナル楽曲の振付制作などが挙げられます。最近ではSNS様の短い振付制作でも需要があります。
コレオグラファーはダンサーとしての実力以外に、構成力や演出に関する知識、トレンドを取り入れる力なども必要な仕事です。ダンサーとしてそこまで有名でなくとも、コレオグラファーとして成功しているダンサーもいます。

日本人で有名なコレオグラファー

ダンスミュージックやヒップホップと言えば海外の楽曲やコレオグラファーの名前が多く挙がるのですが、日本にも素晴らしいコレオグラファーがいます。以下で有名な日本人のコレオグラファーを10名ご紹介します。

菅原小春

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コレオグラファーとしてだけでなく、パフォーマーとしても世界的に大活躍中の菅原小春さん。テレビ番組「情熱大陸」や「アナザースカイ」にも取り上げられる日本を代表するダンサーです。ドラマ「パリピ孔明」や舞台「千と千尋の神隠し」にも出演するなどマルチに活躍されています。

小春さんは、倖田來未、少女時代など数多くのアーティストに振付を提供しています。Foorinの「パプリカ」(辻本智彦さんとの共作)では、子どもでも踊りやすく可愛らしい振付で楽しませてくれました。コレオグラファーとしても、表現者としても今後のご活躍に期待大のアーティストです。

akane

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近年、人気のコレオグラファーの1人であるakaneさん。アカネキカク主宰で、大阪府登美丘高等学校の元コーチ。コミカルでキレのある動きに定評があり、一世を風靡したバブリーダンスを作った人です。

ブルボン「フェットチーネグミ」や伊藤ハムの「朝のフレッシュダンス」など数多くの企業CMに振付を提供しています。NiziUやSKE48などの振付も担当。

現在は、2023年にアメリカズ・ゴッド・タレントに出場し、ファイナルまで進出するという偉業を成し遂げたアバンギャルディのプロデュースにも注力されています。

仲宗根梨乃

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ブリトニー・スピアーズやSHINee、BoAなどの振付を担当する仲宗根梨乃。少女時代の「GENIE」では、美脚ダンスを生み出し爆発的なブームを起こしました。

仲宗根さんはアメリカを拠点に活動する世界的ダンサーです。小学5年生の時にマイケル・ジャクソンに憧れてアーティストになることを決意した仲宗根さん。19歳で渡米し、多くのオーディションに挑戦するなど、夢に向かって常に努力する姿が印象的なダンサーです。

TAKAHIRO

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「世界が尊敬する日本人100」に選出されたこともあるアーティストのTAKAHIROさん。欅坂46やsekai no owariなどアーティストの振付だけでなく、「大阪世界陸上開会式」の振付も担当しています。

TAKAHIROさんは、「サイレントマジョリティー」や「不協和音」などインパクトある振付が印象的なコレオグラファーです。ダンサーとしても日米で活躍しており、「東京ダンス・俳優&舞台芸術専門学校」の学校長を務めるなどマルチに活躍されています。

KENZO

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ダンスの世界大会で8年連続優勝という実力を持つのがKENZOさんです。DA PUMPのメンバーであり、ダンサーとしてもコレオグラファーとしても人気のアーティストです。

KENZOさんは、自身が所属するDA PUMPはもちろん、UVERworldやback number、安室奈美恵など人気アーティストの振付を担当しています。ロックダンスが得意なKENZOさんですが、シックな振り付けからヒップホップまで幅広いジャンルに対応されています。

会社経営者や北九州市観光大使としての顔も持つKENZOさんは、2020年の東京オリンピックで聖火ランナーを務めるなど多方面で活躍されています。

パパイヤ鈴木

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パパイヤ鈴木さんはバラエティ番組で見かけることが多いタレントですが、実はコレオグラファーとしても活躍しています。AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」や「ハロウィン・ナイト」では誰もが真似しやすくて可愛げのある振付が人気を呼びました。

連続テレビ小説「半分、青い」では、DJ役として出演、振付も担当されています。パパイヤ鈴木さんは、パフォーマーとしてはもちろん、コレオグラファーとしての実績も持つマルチタレントと言えます。

MIKIKO

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日本を代表する演出振付家MIKIKO先生。近年では、振付を手がけたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』のエンディングのダンスが恋ダンスと呼ばれ大きな話題を呼びました。

その他、PerfumeやBABYMETALなどの楽曲や、CMの振付など、数多くの振付を担当しています。

RIEHATA

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ヒップホップ系のダンサーなら誰もが一度は憧れるであろうRIEHATAさん。クリスブラウンやAIなどのバックダンサーを経験し、プロダンスリーグのDリーグでも初代王者という結果を残すなどダンサーとしても大活躍中のRIEHATAさんですが、コレオグラファーとしても注目したい人物です。

RIEHATAさんはKing & Princeの「ichiban」やTWICEの「SIGNAL」、BTSの「IDOL」などの振付を担当しています。強めのヒップホップを得意とするRIEHATAさんですが、コミカルな動きからかわいらしい動きまで幅広い振付を担当されています。

コレオグラファーになるには?

コレオ

ダンスを仕事にしたいと思った時にコレオグラファーを目指す方は少なくありません。コレオグラファーを目指す場合、バックダンサーやインストラクターを目指すためにすべきことに加えて、コレオグラファーとしての仕事を学んでいく必要があります。

以下にコレオグラファーを目指すキャリアパスの一例をご紹介します。

  • 専門学校やスクールでダンスを学ぶ
  • プロダクションなどに所属してバックダンサーなどの下積みをする
  • コレオグラファーのアシスタントとして活動し、コレオグラファーの仕事を覚える
  • フリーランスやプロダクション経由で、振付の仕事を獲得する

バックダンサーやインストラクターとして大勢の人の前でパフォーマンスするのが年齢的に辛くなってから、コレオグラファーに転身したいと考えるダンサーもいます。

コレオグラファーになるために必要な資格・能力

コレオ

コレオグラファーになるために必要な資格は特にありません。必要なのはコレオグラファーとしての実力です。ダンサーとしての実績があればなお良いでしょう。

ダンサーとして実績を積み、コレオグラファーとして活躍できるだけの実力をつけることがコレオグラファーへの近道です。ダンサーとしての実績作りは、とにかくオーディションを受けることが大切です。有名なアーティストのバックダンサーや前座を務めることができれば、その実績が武器になります。

コレオグラファーは人脈も大切です。ダンサーとして活動していく中で、意識的に人脈を広げていくようにしましょう。

コレオグラファーの年収目安

コレオ

コレオグラファーの年収はこれまでの実績や売れっ子なのかどうかで大きく変わってきます。特にコレオグラファーになりたての頃は、実績を積むためにほとんど収入にならなくても仕事を受けるべき時期もあります。

コレオグラファーの年収の目安として、200万円〜1,000万円くらいをイメージしていただければと思います。年収1,000万円クラスは、テレビで毎日見るようなアーティストのコレオグラファーなどです。

またコレオグラファーはインストラクターもしているというパターンも多く、ご紹介した数字はインストラクターとしての仕事も含んだ年収です。

コレオグラファーとして仕事を獲得する方法

コレオ

コレオグラファーとして仕事を獲得する方法ですが、充分に種まきをした上で仕事の依頼を待つことになります。基本的にコレオグラファーは、企業に自分を売り込んだり、オーディションを受けるといったことはしません。ダンサーとして実績とスキルを積み上げておき、コレオの依頼を待ちます。

最近はオンラインで振付を作る仕事を受注するケースもあります。ダンス経験者が副業でSNS用の短い振付を作るといった案件もあります。チャンスはいつ舞い込んでくるかわからないので、どんな振付が得意でどのような実績があるのかを発信しておくことも大切です。

コレオの意味についておさらい

コレオは、「コレオグラフィー」の略語で振付や構成という意味です。コレオグラファーはコレオグラファーの意味を持ちます。コレオグラファーになるためには、ダンサーとしての実力と実績以外にコレオグラファーとしてのスキルが必要です。

コレオグラファーとして活躍するのは決して簡単なことではありませんが、ダンサーとして実力と実績を積んでいけば充分目指せる職業です。コレオグラファーを目指す方は今回ご紹介したコレオグラファーをぜひチェックしてみてください。

不安定なダンサー生活に終止符を

oDoriでは、日本のダンス業界の活性化のため、若手ダンサーにフォーカスしたグループを立ち上げました。当社は98%以上のダンサーの収入が年収200万円以下という社会問題に対して、課題意識を持っており、解決したいと心から願っています。その為、バックダンサー、振付制作の案件紹介はもちろんのこと、ダンサーの特性を活かせる様々な業務のご紹介を行っております。